xpmd’s blog

ダラダラと思ったことを書いています。

「いのちの停車場」

今回はゆるりとした映画レビュー。

「いのちの停車場」2021年、日本。
監督:中島出。
主演:吉永小百合西田敏行など。

ネタバレしますから、見たくない人は見ませんように。









まあ、泣いた。

吉永小百合さんが演じる咲和子(さわこ)先生は、元々東京の大きな病院で働いていたが、金沢の小さな「まほろば診療所」で働くことになる。忙しさに追われていた大病院とは違う、田舎の在宅医療専門の小さな病院。医療の方針も治療方法も違う場所で、患者一人ひとりと、命一つひとつと向き合っていく。

関わった人が亡くなっていくのだから、これは悲しい。一人ひとり、いろいろな事情があって、違った性格を持っていて、なんらかの理由があって在宅医療を受けている。ゆっくりと死に向かっている。たった一つの明確な「正解」なんてない。悩みながら、話しながら、最期を迎える。

特に自分の子供を看取るのは本当に辛いと思う。どうして自分の子供が、と世界を恨みたくなるだろう。痛くて苦しい治療に頑張って耐えている小さな娘が、「死ぬってどんな感じかな」、「痛くないかな」、なんて聞いてきたらどう答えたらいいのだろう。こんなに辛いことはなかなかないだろうと想像する。

どんな最期を迎えたいかを考えること、話すことは、どう生きたいかを考えることに繋がると思う。私たちは必ず死ぬ。生まれた時点で死ぬことは確定している。ならばどうやって暮らしていくのが良いのだろうか。


今日は一人でゆっくり考えようと思う。


と思いながら、布団に入ったらすぐ寝ちゃうんだろうな。


おやすみなさい。